小林麻央さん死去にみる、間違った情報の怖さ‐ガン治療も英語教育も。

目次

小林麻央さん死去

ガンで闘病中だった小林麻央さんが亡くなりました。
麻央さんが生前に書かれた手記が、とても心に響きました。

私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、
愛する人に出会い、
2人の宝物を授かり、家族に愛され、
愛した、色どり豊かな人生だからです。

病気になってしまったから、34歳で亡くなったからと言って「かわいそう」なんて思われ、ることは、不本意なことなんですよね。素晴らしい人生を生きられたのです。
母を高校生のときに亡くした私には、よくわかります。
母のことを、「かわいそう」と言われると、とても悲しかったのです。
今は、麻央さんの素晴らしい人生をたたえ、ご遺族の悲しみに思いをはせたいと思います。

麻央さんのブログですが、後悔していること、として病院での誤診を信じてしまったことや、セカンドオピニオンを得なかったこと、等が書かれています。
ところが、このブログに一切触れられていないことがあるというのです。

ブログでふれられていない「標準治療」「非標準治療」

それは、2014年にガン告知があってから2016年4月に入院するまでの期間の治療についてです。麻央さんは、標準治療(手術や抗がん剤等)を拒否し、非標準治療を行っていた、というのです。あくまでネットで知りえた範囲のことなのですが。
標準治療を拒否した結果、初期治療に失敗し、手遅れとなってしまったのでは?という憶測がされています。

憶測は憶測に過ぎません。だけど、精密検査で見過ごされたことのみが取り上げられ、「標準治療はあてにならないの?」と、ガン患者さんに不安を与えている、ということで某クリニックのHPにかなり詳細な麻央さんの病状についての見立てが載せられた、ということがあったようです。

小林麻央さんの治療を時系列で

「標準治療」に関するデマの数々

近年、ガンの治療に対する関心が高まり、ことに、手術や抗がん剤治療等、「標準治療」と呼ばれるものがいわれのないバッシングを受けています。
近藤誠医師の提唱するガン無治療が注目され、抗がん剤のデメリット、副作用が殊更に強調されたり、またガン検診は無意味であるとか。。。

マルチ商法のトークで「WHOは抗がん剤を禁止しているのに、日本の厚労省はそれを無視している」なんてのも聞きました。陰謀説?いくらなんでもおかしいと思い、WHOのホームページを見てみたら、そんな記載は全くありませんでした。ガンの治療法として、ちゃんとあげられていましたよ。噂を信じず、原典に当たることができるのも、英語ができるメリットですよね。

偏りのない情報収集をして、インフォームド・コンセントを!

標準治療、非標準治療、としっかり説明を受け、理解した上で、標準治療を選ばない選択があってもそれは仕方ないと思います。

医師、研究者が学会や論文などで発表し、知識を積み重ねてきているのが、標準治療なのです。もちろん、パーフェクトなものなどないでしょう。ですが、誰かがオリジナルで思いついた治療法、高額な治療費がかかる治療法、また何もしない「無治療」の方がいいという根拠はとても小さいです。

ガン患者さんの闘病ブログなどを見ると、非標準治療が全く効かずに悪化させてしまい、病院に駆け込んで、とても後悔している例も少なくありません。

医学的にコンセンサスを得ている標準治療を拒否することが立派なことみたいな風潮は怖いことです。輸血拒否とどこが違うの?と思います。大人なら自分の責任でやれば、それはいいけど。
これまでまともな医師は、全く相手にせず、粛々と治療にあたってきましたが、近年の、非標準治療の広がりぶりに、これでは治る患者さんも手遅れになってしまう、と危機感を募らせ、「標準治療は悪くない!」という発言を始めました。

英語教育も同じ。偏った情報に惑わされないこと。

そう、世の中は、大きな声を上げた人が勝ちなのですよね。
英語教育の世界でも、同じです。全く英語教育の知識に基づかない、「オリジナルメソッド」などをついつい信じてしまう人が後を絶ちません。
外国から来たメソッドにすぐ飛びついてしまったりすることも多いです。
専門家の話に耳を傾け、自分の目でよく確かめて、選びたいものです。

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